検察は26日、ソウル中央地裁において、100万米ドルを米国に持ち出し、外国為替取引法違反で起訴されていたノ・ムヒョン前大統領の娘ノ・ジョンヨン被告(37)に対し、懲役6月を求刑したと韓国メディアが報じていました。
ノ被告は2007年10月、母親でノ前大統領の妻でもあるクォン・ヤンスク氏の依頼により、同法違反で既に略式起訴されているキョン・ヨニ被告(42)所有するニュージャージーのヴィラを購入。公判では代金の一部、100万米ドルを米国在住の韓国人カジノ従業員らの協力のもとに不正に海外へ持ち出したことを認め、謝罪したといいます。
ただし、キョン被告との共同正犯や自身がヴィラを所有しようという意思は否定。ノ被告の夫のクァク・サンオン弁護士は、『被告人は送金する際に当局に申告をしなければいけないのかどうかさえわからない平凡な主婦』(ソウル新聞)で、多額の現金を申告しないで海外に持ち出したことについては違法との認識がなかったと弁護したそうです。
ノ被告は2008年、当時大統領だった父親の側近で泰光実業前会長のパク・ヨンチャ氏の仮名口座を使い、クォン氏所有のヴィラを購入する目的から代金の一部40万米ドルを米国に送金。この件は翌2009年に最高検察庁中央捜査部によって摘発を受けたものの、ノ前大統領の自殺で捜査が中断されました。
しかし検察は今年8月、メディアがヴィラ購入資金の不正海外持ち出しを取り上げるとノ被告を起訴。裁判に至ったとのことです。
キョン被告は2007年に米国の永住権を取得。ノ被告と同じ容疑を受けているものの、裁判所の出席要求書が正しく発送されなかったために裁判に欠席したと、26日付の中部日報が伝えています。
判決は来年1月23日に予定されているそうです。
2012年12月27日木曜日
盧武鉉前大統領の娘に懲役6月求刑
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