朝鮮労働党の創建68周年を記念し、東平壌地域の大同江岸に建設をすすめていた文繍水遊び場(ムンスウォーターパーク)が先月15日にオープンしたそうです。
このウォーターパークは、造波プールやウォータースライダーなど、韓国のそれと同じような設備が整っているようですが(動画)、住民の食生活の向上よりも、対外的な宣伝に利用できる分野に資材や労力を費やすところが北朝鮮的といえば北朝鮮的です。
また北朝鮮としては、朝鮮労働党の創建記念日である10月10日のオープンを目指して突貫工事をおこなうようキム・ジョンウンが指示していたものの、工事は創建記念日に間に合わなかったようです。軍が建設にあたっていたようですが、責任者が処罰されたのか気になります。
おまけに当日の平壌の気温は17度で、視察に訪れた人のなかにはコートを羽織っている人もいました。
この施設は屋内と屋外があって、屋内には地熱を利用した暖房設備が整っているのでしょうけれども、気温17度の屋外で水遊びをさせるのは人権感覚が麻痺しているからこそできること。北朝鮮の「無慈悲」さはこのようなことにも現れているようです。
韓国の総合編成チャンネルであるTV朝鮮は、「北朝鮮キム·ジョンウン。業績を誇示するために大規模なウォーターパークを改装したまでは良かったが、関係者の装いを夏の服にすることには、失敗しました」と評していましたが、キム・ジョンウンがこの報道を知ったら、コートを着ていた人や撮影した朝鮮中央テレビのディレクターなども責任を問われるのでしょうか。
2013年11月16日土曜日
北朝鮮、気温17度で水遊び?
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