かつて韓国においては、一人で酒を飲んだり、外食したりする人を見かけることが少なかったのですが、最近では生活スタイルの変化なのか、一人で食事をする「一人飯族(ホンパプジョク/혼밥족)」が増えているそうです。
韓国人は群れるのが好きで、加えて人の目を気にしすぎるためか、一人で食事をすることを寂しいと感じたり、それを他人に見られることを嫌う傾向がありました。一部では「一人飯」をする人を、あたかも社会的不適応者のようにみるきらいがあり、そうみられるのを避けるために、トイレの個室で食事をする人までいたといいます。
ところが韓国でも、若い人を中心に「個人主義」が浸透し、一人でいることが苦にならず、自分の都合に合わて時間を使うために、食事も一人で済ます人が増えてきているようです。
社会も「お一人様文化」に合わせ、焼肉屋ではカウンターで「一人焼肉」ができる店が出現。マートやコンビニでも「一人飯族」を対象とした商品が開発され、ショップインテイクという食品専門コマースでは、全ての食品を一人一食用に少容量化して販売しています。
テレビでも、MBCが「私は一人で暮らしている」という番組を放送し、通信会社のSKテレコムは、一人でいることを楽しむ人たちや一人暮らしの人のための生活情報を提供するスマートフォンのアプリを制作しています。
韓国社会はドラスティックに変化するので、目が離せません。
2014年11月14日金曜日
韓国で増える「一人飯族」
23:21
JST