ほかのアジアの国に比べると、韓国人は自転車に乗らないといわれていました。以前は汝矣島で貸し自転車に乗っていたり、市場で運搬用に使っていたりするのを見かけることはあっても、ソウルでママチャリに乗っている人を見かけることは、ほとんどありませんでした。
そうしたなか、近年ではウェルビングブームとエネルギー節約から、趣味や通勤手段で自転車に乗る人が増えたとか。けれども、それとは対照的に国内自転車産業は衰退の一途をたどっているといいます。
原因は韓国の人件費が高いことが影響しているそうです。韓国にもサムチョンリ(三千里)やアルトン(ALTON)とアルトンに買収されたコレックス(COREX)といった自転車ブランドがあるものの、工場で働く労働者の人件費が高いために国内生産を放棄。大部分が中国や台湾から完成品を輸入し、ラベルだけを張り替えて販売しているとのことです。
ただし、電動自転車が韓国でも製造・販売されるようになって、復活の兆しは無くはないそうです。
韓国の電動自転車には、日本で普及している電動アシスト方式と、スロットルレバーを回してモーターの力だけで走行するフル電動方式があります。韓国では定格出力が330ワットで、時速25キロまでのフル電動自転車は法的には自転車扱いになっており、免許は必要ないといいます。
自転車に乗る人が増えたとはいえ、まだまだ日本に比べると利用者人口が少ないうえに、フル電動自転車も免許なしに乗れるということで、業界の期待も高まっているようです。それとは反対に、海外からの販売攻勢も考えられ、先行きは不透明といった見方をしている人もいます。
2013年8月2日金曜日
韓国の自転車、99%が輸入品
15:23
JST