サイト内検索

🄫10enpan


2013年1月7日月曜日

柳美里が「ピョンヤンの夏休み」韓国語版出版記念会のため訪韓

在日韓国人の作家である柳美里が5日、韓国を訪れたとのことです。2011年に日本で出版された「ピョンヤンの夏休み」が韓国でも昨年10月に翻訳出版され、今回は出版記念会や記者懇談会・サイン会のための訪韓だったのだとか。韓国メディアが報じていました。

2008年10月・2010年4月・同年8月の3度の「祖国訪問」をまとめた「ピョンヤンの夏休み」ですが、柳美里は日本のマスコミの「偏った情報」ではなく、自らの目で見た北朝鮮を伝えたかったようです。けれども、実際には北朝鮮が見せたかったところを見せられたに過ぎなかった部分もあったような気がします。

信川虐殺事件の資料を展示している信川記念館の訪問にしても、「アカ(共産主義者)」だからという理由で両腕をノコギリで切断された女性へのインタビューにしても、明らかに北朝鮮のプロパガンダであるにもかかわらず、柳美里は事実関係が不明なことについて「聞き置く」姿勢も見せず、北朝鮮の「偏った情報」を鵜呑みしている節がありました。

それよりも驚くのは、韓国ではこの本が極右論壇である「ブルートゥデー」などを除くと好意的だったり、上記のような瑣末な論評などせずに本の内容を紹介しているだけだったりしていることでしょうか。韓国社会もずいぶんと懐が深くなったものです。