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2013年1月22日火曜日

韓国の肝炎事情



かつて韓国に駐在・留学した日本人が必ずかかるといわれていたのが肝炎でした。熱がでて体がだるく、吐き気がするということで風邪だと思い医者に行くとA型肝炎という診断が下される。一種の「通過儀礼」のようなものだったといいます。

A型肝炎は、「後進国型」の肝炎といわれており、上下水道が整備されておらず、衛生状態が悪い地域でかかる人が多い病気です。ところが、経済発展の進んだ現代の韓国で、このA型肝炎が再び流行しているそうです。原因は、最近の若者がA型肝炎の抗体を持っていないからだとか。

年寄りは子供のころにA型肝炎にかかっているため、すでにA型肝炎の抗体を持っており、感染するケースは少ないようです。しかし若者は抗体がない人が多く、同じコップで酒の回し飲みをしたり、直箸で同じ料理をつつくことで罹患者からウィルスをもらいA型肝炎になる場合があるそうです。

薬品会社の「韓国グラクソスミスクライン」によると、韓国でA型肝炎抗体を持った20代は約3%との調査結果があります(20011年7月7日付韓国日報)。

A型肝炎は予防ワクチンを接種することで感染を防げますが、生ものや生水・氷なんかを口にしたり、性行為によっても感染するそうで、抗体のない人は注意が必要です。

またA型肝炎と平行して、C型肝炎に罹患する人も増えているようです。

C型肝炎は先進国に多く、刺し傷・切り傷からの血液による感染が主で、カミソリやピアシングで感染してしまうこともあるとか。予防ワクチンがなく、ほとんどが一過性の急性肝炎症状で終わるA型と違い、慢性化して結果、肝臓がんになるケースも多く、体にわざわざ傷をつける行為は慎んだほうがよさそうです。