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🄫10enpan


2013年7月13日土曜日

サムゲタンを食べるのにも注意が必要



日本では土用の丑の日にはウナギを食べますが、韓国の夏の保養食といえば若鶏のおなかにもち米や高麗にんじん・ナツメなどを入れて煮込んだサムゲタン(参鶏湯)でしょうか。このサムゲタンですが、食べるのには少し注意が必要のようです。

サムゲタンに入っているナツメは、茹でる間に鶏の悪い成分を吸ってくれるためのものなので食べないほうがいいといわれています(動画)。ただし食べても体に悪いというわけではなく、すでにナツメのおいしさは茹でるあいだにおいてスープに溶け出しているので、食べてもしようがないという説もあります。

また食べ物が貴重だった時代とは違い、高蛋白で高栄養食品を毎日のように摂取する現代人にとっては、かえってサムゲタンのような栄養価の高い食べ物は控えたほうがいい人もいるかもしれません。

確かに鶏肉は蛋白質が豊富で、消化吸収も良く、欧米では風邪をひいたときにはチキンスープを飲む民間療法があるほどの健康食です。

それと不飽和脂肪酸を多く含むアヒルの肉を使ったオリサムゲタンなどは、血中の中性脂肪やコレステロールの量の調節を助ける働きがあり、成人病を予防し、皮膚の老化防止に効果があると言われています。

けれども鶏をまるごと使うサムゲタンは高カロリーなため、肥満や腎臓疾患のある人は、調理の際は脂肪分の多い鶏肉の皮を取り除き、ナトリウム過多にならないようスープは残すなどの工夫が必要です。

また梅雨の時期には食中毒にも注意が必要です。鶏肉はカンピロバクター菌やサルモネラ菌といった菌に汚染されている場合があるため、内臓の処理には使いきりの手袋を使用。調理に使ったまな板や包丁も時間をおかずに洗浄・消毒し、乾燥させて保管しなければなりません。

蛇足ですが、韓国では妻は夫にサムゲタンの手羽先を食べさせたくないとか。これは夫がヨソに飛んで行ってしまうからなのか、一番おいしい部分が手羽先なので夫より妻自身が食べたいためなのか、どちらなのでしょうか。