釜山にある海雲台海水浴場は、離岸流がたびたび発生するところで、昨年は200人が流され、救助される事態になっていたようですが、今年からその離岸流を観光の目玉にすることにしたと釜山日報が報じていました。
離岸流とは、海岸の波打ち際から沖合に向かって局所的に生じる強い逆波のことをいいます。「リップカレント」や「だし」などとも呼ばれていて、大規模な海難事故の原因にもなっています。
離岸流に巻き込まれると、波打ち際に向かって泳ごうとしても波の力が強いため、泳ぎきることは困難なのだとか。その場合は一旦海岸線へと垂直方向に泳ぎ、離岸流の外に逃れてから波打ち際へ泳ぐのが得策なのだとか。
海雲台海水浴場では水上救助要員を配置して、「異色体験を提供」するのだそうですが、日本では1955年に三重県で女子中学生36人が離岸流と思われる「異常流」で溺死する事故が発生しており、安全性への懸念が今後でてくる可能性もあります。
2013年5月24日金曜日
釜山の海雲台、離岸流を観光商品に?
17:13
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