韓国の学校近くの文房具ではお菓子も売っていて、ちょっとした子供たちの社交場になっているようです。しかし、そこで売られているお菓子は、賞味期限の表示もない怪しげな輸入品だったりするため、「不良食品」などと呼ばれています。
高カロリーで低栄養の「不良食品」は、タバコに似せたり、くじで射幸心を煽る「情緒阻害食品」と合わせて、学校から半径200メートル以内の「子供食品安全保護区域=グリーンフードゾーン」では販売が規制されているとか。ただし、罰則規定がないために、実際は公然と売られているのが現状のようです。
それが、「不正不良食品」追放を掲げるパク新政権発足以降、食品医薬安全庁などによる規制強化の動きがでてきて、論議になっています。
具体的には、衛生的な食品を売る店については「優良食品販売店」に指定。冷蔵ショーケースなどの設備補助をおこなって販売を認め、それ以外の所では販売を禁止するというものです。
保護者や消費者団体は、子供の成長や健康に良いとは思えない食品を規制するのは当然だとして歓迎しているようです。
これに対し、学校近くの小さな文房具店は、子供のおこづかいで買える低価格のお菓子も扱わなければ商売が成り立たないことから、「生存権が奪われる」と強く反発しているとのことです。
ノートなどの文房具は新学期が始まるころにしか売れず、それも大型マートが廉価販売をするために、学校近くの小さな文房具店は駄菓子屋化していて、文房具側が反発するのも当然なのでしょう。
こういった論議に、参与連帯などの市民団体が加わり、零細小売店を苦しめる大型マートや「ビジネスコンビニ」の出店を規制しない政府への批判にまで話が及んできています。今後、お決まりの理念闘争に当事者らが巻き込まれるのではないかという懸念もでてきそうです。
2013年4月11日木曜日
駄菓子の取り締まりが論争に
16:13
JST

