(ソウル=ニュースワイヤー) 2012年10月25日--食品医薬品安全庁(イ・ヒソン庁長)は、最近ベンゾピレン基準を超過したカツオブシ(燻製乾燥魚肉)の供給を受けたラーメンスープを作った(株)農心などに対し、回収および行政処分(是正命令)を実施し、再発防止につとめる方針を明らかにした。
今回の調査で基準を超過した原料から、スープなどを製造する過程において、少量のベンゾピレンが残っていることが健康に害を及ぼす程ではないと判断されたものの、国民の憂慮を勘案し、残りの製品も回収することにした。去る24日、国政監査でイ・オンジュ議員(民主統合党)は適当でない原料を完成品に使った場合、食品衛生法違反で回収および行政処分が必要だと指摘したことがある。
今回の措置は次のとおりだ。
行政処分対象業者はベンゾピレン基準を超過した(株)デワンの「カツオブシ(燻製乾燥魚肉)」の供給を受けた9社の業者とし、該当業者に対しては行政処分(是正命令)をおこなう予定だ。
※行政処分対象業者:農心、テギョン農産、韓国SB食品、東方フードマスター、東遠ホームフード、ジョンプム、ミンフードシステム、ファミ製糖、カリム産業
また、該当非適合原料の供給を受けた9社の30種類の品目のうち、流通期限が残っている4社9個の製品に対しては直ちに回収措置を取る計画である。回収期限は2012年11月10日までだ。
※自主回収期間以降には関連地方自治体と共に回収履行の有無を点検する計画である。
合わせて、そのほかのカツオブシ製造業者を対象にベンゾピレン基準遵守をおこなっているかなどを調査する予定だ。
食品医薬品安全庁は今回のことを契機に完成品に対する基準用意方案を検討し、これまでの措置の適切性に対して再評価するなど、制度改善も並行して推進する計画だ。
まず原料に基準が設定されている原材料が完成品に添付される場合、完成品製造業者が原材料に対する自社における品質検査を強化するための制度を準備する予定だ。
また、食品衛生検査機関の試験検査結果に対する適正性を確保するため事後管理を強化し、燻製過程で発生するベンゾピレン低減化方案およびHACCP適用方案を推進する方針だ。
合わせて、このような事例が再度発生しないよう、行政処分履行の取り組みや手続きなどの内部業務処理指針(SOP)を明確にする予定だ。
食品医薬品安全庁は今回の後続措置により、国民に混乱を招いたことに対し侘び、今後さらに食品安全管理に万全を期して国民に信頼をえられるような機関になることを明らかにした。
合わせて保健福祉部は行政処理の適正性に対する調査を実施する計画で、必要に応じ、関連法令の補完と対応体系改善作業を並行推進する予定だ。
出処:食品医薬品安全庁
ホームページ:http://www.kfda.go.kr
2012年10月26日金曜日
食薬庁、農心などベンゾピレン検出関連後続措置発表
23:51
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